夫が育児に協力しないのは「やる気がない」からではありません
「夫が何もしない」「寝てるだけ」「子供を抱っこしない」そんな悩みの裏には、やる気の問題ではなく、「知らない・やり方が分からない・失敗が怖い」という心理があります。
だからこそ必要なのは、「受け身で教わること」ではなく、「何を覚えておけば十分なのか」「どこから始めるべきか」を明確にすることです。
これにより、夫が自信を持って行動できるようになり、育児への主体性が自然と生まれます。
夫はなぜ育児しない?よくある心理
| 妻の気持ち | 夫の本音・心理 |
|---|---|
| なぜ育児しないの? | 何からやればいいのかわからない… |
| 抱っこしてって言ったよね? | 赤ちゃんが泣くのが怖い、自信がない… |
| 家事も育児も私だけ。 | 仕事で疲れてるし、失敗して非難されるのが怖い |
| 何もしない、やる気がないように見える | やりたい気持ちはある。でも「正解が分からなくて、動けない」 |
つまり「夫は無関心」ではなく、
「無知+恐怖+非難される不安」のままでいる場合が多いのです。
夫がなかなか育児に参加しない背景には、失敗が怖い・自信がないという心理面も大きく関係しています。 →詳しく知りたい方はこちらの記事へ
パパが学ぶべきこと① 赤ちゃんのお世話|最初の一歩は「抱っこ」と「オムツ」
抱っこ|パパが覚えているポイントとやり方
●ポイント
- 赤ちゃんの頭と首は必ず支える
- 泣いても焦って大きく揺れない
- 怖いなら抱っこ紐から始めてもOK
●具体的なやり方
- 片手で頭と首を支え、もう片方の手でお尻を支える
- 縦抱きなら、赤ちゃんの顔が自分の胸に触れるようにする
- 泣いても揺れず、「軽くゆらゆら」「背中トントン」で十分
- 抱っこ紐は説明書・YouTubeを一緒に見て装着練習すると安心
オムツ交換|汚れ・かぶれを防ぐ基本
●ポイント
- 拭く方向は「前から後ろ」一択(特に女の子は重要)
- お尻かぶれ防止のため、ゴシゴシ拭けない
- 交換セットは1か所にまとめて保管と夫が迷わない
●具体的なやり方
- おむつ・おしりふき・ゴミ袋・ワセリンを1セットにして保管しておいてください
- 足首を軽く持ち上げてお尻を浮かせる(強く持ち上げない)
- おしりふきは「前→後ろ」へ一方向で拭く
- 赤みや湿があればワセリンを一時的に塗る
- 使用済みオムツは丸めてテープで止める→すぐ袋にいれて捨てる
ミルクの作り方|温度・量・消毒が大事
●ポイント
- 70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かす
- 飲める温度は約40℃(手首に垂らして熱くない程度)
- 乳瓶は毎回しっかり&洗浄消毒
●具体的なやり方
- 粉ミルクを「規定量」正確に測る(目分量NG)
- 70℃以上のお湯を少し注ぐ→残りを水か湯で調整
- 乳瓶を冷たい水につけたり流水で冷まして40℃にする
- 温度確認は「手首に少し垂らして熱すぎませんか」
- 飲み終えたら必ずゲップ → 背中を優しくトントン
- 乳瓶は洗剤+ブラシで洗う → 消毒液 or 煮沸で殺菌
寝かしつけ|泣き止まない…そんな時の具体策
●ポイント
- 背中トントン・抱っこ紐・ホワイトノイズは鉄板
- 環境(光・音・温度)もセットで整えると失敗が少ない
- 布団に居る時は「頭から」ではなく「お尻から」と起きにくい
●具体的なやり方
- 部屋の照明は少し暗め(スマホの光も消える)
- 抱っこ or 抱っこ紐で密着 → 呼吸・心拍数を合わせるようにゆっくりトントン
- ホワイトノイズ(換気扇音・YouTube・胎内音)も効果的
- 寝たかな?と思ったらすぐ置かず、腕の上で1〜2分キープ
- 布団にかかる時は「お尻→背中→頭」の順にゆっくり
どうすればできるようになる?
- 妻が見本を見せ、スマホで動画撮影して夫に見渡す
- 「みる?」ではなく「一緒にやろう」で巻き込む
- 受け取られても責めない(今後も受け付けられなくなる)
- 成功したら「ありがとう」「助かった」でした
パパが学ぶべきこと② 家事の基礎|「日常生活が成り立つレベル」でOK
洗濯|「洗うだけ」じゃなく「終わる」までが家事
●ポイント
- 洗剤・柔軟剤の適量を守る
- 洗濯ネットの便利さ
- 洗濯後は干す or 乾燥機まで担当する
- 畳んで収納までやると妻の負担が激減する
●具体的なやり方
- 洗濯機に入れる前に「白・色物・デリケート素材」に検討
- ニットや下着は洗濯ネットへ(伸び・型崩れ防止)
- 洗剤と柔軟剤はキャップの目盛り通り入れる(多くても汚れは落ちない)
- 干す時は「服の形を整えて」から干すとシワが気にならない
- タオルはパンパンと振ってから干すとふっくら
- 乾いたら「引き換えだけ」ではなく畳んで収納までやると妻が感動する
食器洗い|「後片付けできる夫」は信頼される
●思い出のポイント
- 食器をすぐ洗うと油汚れが落ちやすい
- スポンジは食器用・フライパン用で選べる
- 食洗機がある家なら使い方マスターは必須
●具体的なやり方
- 食べ終わったらすぐに水やお湯で軽く流す(時間経つと固まる)
- 油が多い皿はキッチンペーパーで拭いてから洗う
- 食器用洗剤をスポンジにつけ、円を描くように洗う
- フライパンや鍋は「金属タワシを使わない」ものもあるので注意
- 食洗機がある場合 → 食器は水ですすいでからセット、洗剤タブレットを入れてスタート
- 洗い終わった食器は「水切りカゴに放置」ではなく、拭いて棚に戻すところまでやると完璧
ゴミ出し|実は「簡単毎日続けやすい家事No.1」
●思い出のポイント
- 地域の分別ルールを知る
- ゴミ袋の種類(燃えない・燃えない・資源・ペットボトルなど)
- ゴミ収集日を把握しておく
●具体的なやり方
- 市区町村のゴミカレンダーをスマホに保存 or 冷蔵庫に貼る
- 各ゴミ袋のストック場所をわかるようにする
- ゴミが溜まっていたら「収集日じゃなくても一度まとめておく」だけでも◎
- ゴミ袋をセットし直すまでが「ゴミ捨ての仕事」
- ビン・缶・ペットボトルは「濯いでラベルを外す」と妻に褒められる
掃除|完璧じゃなくても「最低ライン」ができればOK
●覚えておきたいポイント
- 掃除=「掃除機+トイレ+お風呂」だけでも大きな戦力
- ホコリと水回り(カビ・ヌメリ)を放置しないだけで家は清潔に保っている
●具体的なやり方
●掃除機(リビング・寝室)
- 物をどける→掃除機をゆっくりかける
- ソファ下・テーブル下は意外にホコリの巣
●トイレ掃除
- トイレ用ブラシで便器の内側をこする
- 床・便座・フタは除菌シートでサッと拭く
- 週1でも続けば妻の「夫へ最低限度」が確実に上がる
●お風呂掃除
- 入浴後すぐに掃除すると湯垢が落ちやすい
- スポンジ+中性洗剤でお風呂をこする
- 鏡・排水口・床に洗剤スプレー→シャワーで流す
- 最後に壁を切り水ワイパーで拭くとカビ予防になる
●今すぐできること
掃除機の置き場所・フィルター掃除の方法を意外
トイレ掃除シートをトイレに常備しておく(思い立った時にすぐできる)
「お風呂に入ったあと掃除待っていたよ」の言葉は妻の心を思います
どうすれば夫が動く?
✅「家事してよ」ではなく「洗濯物を干すのお願いしていいですか?」と具体的に伝える
✅ 1回できたら「ありがとう」で判断
✅ やることリストを紙や冷蔵庫に貼る「考えず動ける仕組み」をつくる
パパが学ぶべきこと③ 妻の体と心を理解する
産後の妻は、ホルモン変化・睡眠不足・身体の痛み・孤独感により限界寸前のことも多いです。
覚えてほしいポイントは3つ:
- 「疲れた」「しんどい」は甘えではなく、身体がSOSを出している
- 産後は「脳も変化する」 → 夫の何気ない一言がないだけで涙が出る。
- イライラは夫に対してではなく「余裕の無さ」から来ている
▶夫ができる行動
「何か手伝おうか?」より「今できることある?」と聞く
「いつもありがとう」「今日もお疲れさま」を口にする
妻が寝ている間、皿洗い・洗濯物干しだけでもやる
パパが学ぶべきこと④ 赤ちゃんの安全知識
誤飲(ごいん)| 飲み込む危険があるものに注意
●特に危ないもの
- ボタン・電池(特にボタン電池は数時間で命に関わる)
- ビーズ・レゴなどの小さなおもちゃ
- ピーナッツ・飴などの小さくて硬い食べ物
- ビニール袋(窒息リスク)
●どう防ぐ?(具体的な対策)
- 床に「500円玉より小さいもの」が落ちていないかを毎日チェックする
- 電池・薬・ピン・アクセサリーなどは、「子どもの目線より高い棚」に置く
- 兄姉がいる家庭では、「誤飲しやすい小物エリア」と「赤ちゃんの安全エリア」を明確に分ける
- もし誤って飲み込んだと思ったら、自己判断せず、すぐに病院または救急相談センターへ連絡する
転落・落下事故|「ちょっと置ける」が一番危険
●どこか起こりやすい場所
- ソファ・ベッド・オムツ替え台
- 抱っこ中に親が寝落ち
- テーブルや椅子の上
●どう防ぐ?(具体的な対策)
「赤ちゃんを高い場所にしたら、手を離さない」が基本
オムツ替えはできれば床で行う(落ちる心配がなくなる)
抱っこ中に眠くなったら → 「すぐ布団へ着くから横になる」
ソファから落ちた、頭を打った場合 → 泣き方・呼吸の様子を確認し、少しでも不安ならかかってくる
息苦しさ(布団・ぬいぐるみ・うつぶせ寝)
●息苦しさにつながるもの
- ふかふかの布団・枕
- 大きなぬいぐるみ
- 自然にうつぶせ寝になる(首がすわる前)
●どう防ぐ?(具体的な行動)
- 布団は固め・枕は不要(赤ちゃんは枕なしでOK)
- ぬいぐるみ、クッションは寝床に置かない
- 0〜4か月までは特に「前向き寝が基本」
- うつぶせになった場合は、顔がふさがれていないか確認
- 寝返りが頻繁になったら「窒息しにくい・呼吸が妨げられにくい硬めのマットレス」に変えるのがおすすめです。
お風呂の事故|一番多いのは「目を離した数秒間」
●注意するポイント
- 赤ちゃんが湯船の中で滑って沈む危険(数センチの水でも溺れることがあります)
- 熱すぎるお湯によるやけど(温度設定は38〜40℃が目安)
- シャワーの勢いが強く、熱いお湯が顔に直接かかってしまうことによる驚きや呼吸の乱れ
●事故を防ぐ方法
- 湯温は38〜40℃に設定(熱くしない)
- 洗っている間も「湯船に放置しない」
- シャワーを直接顔にあてない(耳・鼻に水が入って嫌がる)
- どうしてもお風呂で赤ちゃんから離れなければならない場合は、浴室の外でも構わないので、安全な場所(ベビーベッド・ベビーサークル・バウンサーなど)に移動。絶対に浴槽の中や床に寝かせたままにしないことが大切です。
夫がすぐできる「安全チェック・行動リスト」
今日からできる5つだけでもOKです。
- 電池・薬・ネジ・ピンなどの小物は、赤ちゃんの目が届かない高い場所へ移動する
- ソファやベッドで赤ちゃんを寝かせるときは、必ず手で支えるか、転落防止ガードを設置する
- 赤ちゃんの布団は柔らかすぎない安全なものを選び、窒息を防ぐために枕・ぬいぐるみ・クッションは置かない
- お風呂のお湯は40℃以下に設定し、入浴中は絶対に目を離さない
→「少しだけだから大丈夫」が一番危険。事故はほんの一瞬で起こります。 - 誤飲や転倒を防ぐため、床に500円玉より小さいものが落ちていないかを毎日チェック
▶今すぐできる行動
危険物を床や手の届く場所に置かない
寝られる場所は布団を固めに・枕やぬいぐるみは置かない
チャイルドシートは「後ろ向き+しっかり固定」が必須
パパが学ぶべきこと⑤ 「手伝う人」から「一緒に育てる親」になる考え方
夫が思いがちなNGワード:
×「俺はサポートしている」
×「何をすればいい?」
→主体性がなく、妻はさらに疲れる
✅変えてほしい考え方
✔ 育児は「手伝う」ではなく「自分の子どもを育てる」こと
✔ 妻任せにせず「自分から家事育児を探す」
✔ 分担ではなく「交代制・見える化・チーム化」が効果的
それでも動かない・渡らないときは?
こんな時は感情論ではなく、第三者の言葉(本・動画・育児ガイド)を使うのが効果的です。
まとめ
✔ 夫が育児しない理由は「やる気がない」ではなく「知らない・怖い」
✔ 学ぶべきは「赤ちゃんのお世話・家事・妻の理解・安全・父親の意識」
✔ 大事にするより「具体的に頼む・感謝する・仕組み化」が効果的
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